PCとロボットアームを直接LANケーブルで接続し、通信するための設定手順です。
PCとロボットアームをLANケーブルで直接接続します。PCにLANポートがない場合は、USB-LAN変換アダプタを使用すると便利です。
PCとロボットアームをLANケーブルで接続します。
PCとロボットアームが互いに通信できるように、それぞれの IPアドレスネットワーク上の機器を識別するための住所のような番号です。 を手動で設定します。同じ ネットワークセグメントIPアドレスの最初の3つの数字の組が同じ範囲のことです。例: 192.168.1.xxx に属するように設定するのがポイントです。
通常、ルーターを介さない直接接続では、DNSサーバーやデフォルトゲートウェイの設定は不要です。
PC側の設定
192.168.1.10
255.255.255.0
ロボットアーム側の設定
192.168.1.20
255.255.255.0
※ロボットアーム側の設定方法は、お使いの機種のマニュアルをご確認ください。
お使いのプログラム(例: Pythonスクリプト)がロボットアームと特定のポートIPアドレスが住所なら、ポートは建物の部屋番号のようなもの。通信の種類を識別します。を使って通信する場合、PCのファイアウォールがその通信をブロックすることがあります。その際に、この手順でポートの開放を行ってください。通常のping疎通確認だけの場合は、この設定は不要です。
使用するポート番号は、ロボットアームや制御プログラムの仕様によって異なります。事前に確認してください。
macOSのファイアウォールは、ポートではなくアプリケーション単位で管理するのが一般的です。
※特定のポート番号で開放したい上級者の場合は、ターミナルで`pfctl`コマンドを使用しますが、通常は上記の方法で十分です。
Ubuntuの標準ファイアウォール `ufw` を使って設定します。ターミナルを開いて以下のコマンドを実行します。
sudo ufw status
"inactive"と表示されたら、sudo ufw enable
で有効にします。
sudo ufw allow 6000/tcp
sudo ufw reload
最後に、PCからロボットアームへ正常に通信できるかを確認します。Windowsではコマンドプロンプト、macOSやUbuntuではターミナルを開いて ping
コマンドを実行します。
以下のコマンドを実行し、ロボットアームから応答があれば成功です。
ping 192.168.1.20
応答がない場合は、IPアドレスの設定やLANケーブルの接続を再度確認してください。